ＡＺＣブランドの亜鉛加工品は、自動車、精密機器、建築部材など幅広い分野で活躍しています。亜鉛加工品の原料となる電気亜鉛の生産量では年間約20万トンと日本最大の製錬所です。鉱石や亜鉛リサイクル原料の調達、電気亜鉛の生産、亜鉛加工品の生産、レアメタルの生産まで一貫しておこなうことで、安定供給を実現しています。品質面では低鉛・低カドミウムを志向し、海外でも高く評価されています。
さらに、電気亜鉛の製造では、世界で唯一「ヘマタイト法」を採用しています。これによりあらゆる金属の回収率を向上し、廃棄物を出さずに環境負荷の抑制に成功しています。
複数の製錬所で構成する当社の製錬・リサイクル複合コンビナートにおける中核拠点の１つとして、亜鉛の安定供給と国際競争力の強化を進めるとともに、亜鉛も含めた各種リサイクル金属の生産・供給を拡大することで、資源循環型社会の構築に貢献しています。

タイ唯一の亜鉛加工工場として、2014年から操業を開始し、秋田製錬(株)にて生産される最高品質の最純亜鉛（99.995％)を使用して、亜鉛合金、調合亜鉛、亜鉛線の生産を行っています。
日系顧客の海外進出や現地調達ニーズにこたえることはもちろん、東南アジアの拠点として、タイ国内はもとより、経済成長が著しいベトナムやインドネシアなどへも販路を拡大しています。

ティサパ鉱山は1994年に商業生産開始しました。その後、増産工事による生産規模拡大に取り組み、2023年には累計生産量1,900万トンを達成しました。
同鉱山では亜鉛精鉱年間約8万トン、鉛精鉱年間約4万トン、銅精鉱年間約5千トンをそれぞれ生産しています。
亜鉛精鉱については、その多くが秋田製錬(株)で生産される亜鉛地金の重要な原料ソースとなっています。

ロス・ガトス鉱山は、チワワ州に位置する、銀・亜鉛を主として産する鉱脈型の鉱山です。
2017年1月にフィージビリティ・スタディを完了し、2019年7月から操業を開始しました。
同鉱山では亜鉛精鉱年間約5万トン、鉛精鉱年間約3.5万トンをそれぞれ生産しています。
亜鉛精鉱については、秋田製錬(株)が亜鉛地金を生産するための、重要な原料ソースとなっています。